海の向こうに存在するもの【COLUMN】

以前に比べると、海外の商品がとても身近になりました。
それは、洋服だけではなく、海外のフットボール(サッカー)などもまた然り。

幼少期、当時はイタリアリーグが世界の最高峰だと言われてた時代で、イングランドにプレミアリーグなるものが存在してることなんてまるで知りませんでした。それがまさかフットボール(サッカー)の母国と言われていることすら。

今では、そんなイングランドのチームがクラブ最高峰を決めるUEFAのチャンピオンズリーグで上位に入ることが当たり前になりました。そしていつしか世界最高のリーグと言えばプレミアリーグの代名詞になっていきました。

あらゆる手段で、映像を見ることも可能になり、現代人にとってはむしろ身近で当たり前の存在となっていったわけです。

と、大分話が逸れてしまいましたので、今回は海外ブランドやメーカーについて少しお話を。

当店でも取り扱いのある、いくつものインポートブランド。
以前はほとんどが基本的には現地に足を運んで直接買い付けに行っておりました。

ただ、もはや今では大小関わらず日本国内でもインポーターが数多く存在し、並行輸入を含めて様々なブランドが日本に入って来ている状況です。

インターネットでも簡単に買えてしまう時代。便利になりました。
で、なぜPALE Public Houseではインポートブランドを中心に取り扱うのか。
それは、やはり異国のものである、ということが大きいでしょう。

身近になったとはいえ、大多数の人が日本で生活していれば、海外経験が豊富なわけではありません。
身近にはなりましたが、気軽でもないんです。

むしろそうではなくて、日本で生活しているからこそ異国の地で生み出されたアイテムに魅力を感じてしまいます。

遠い向こうで暮らす彼ら彼女らは、普段どのような感覚を持ち、どのようなカルチャーからインスピレーションを受けて、どのような環境でそのアイテムを作ったのか。インポートアイテムであるというだけで、勝手にそんな想像すら膨らんでしまいます。

日本にいるだけでは分からない事が世界には数多く存在します。
その知らない世界を身近に纏う事が出来る手段の一つが、洋服であり、靴であり帽子であるような気がします。

少し変わったディテール、色使い、サイズ感、そして素材感。
挙げればきりがないですが、それら全てが国ごとで異なり、それこそが魅力となっています。それを知るのが面白いんです。

今では「セレクトショップ」と呼ばれる業態が当たり前に列を成しています。
海外のブランドが身近になり、選択肢が広がった事で個性的なショップも増えてきました。

一方で、近年ドメスティックブランドに再度注目が集まり、日本のブランドを推すところも増えました。
素材の高騰や、コロナウイルスのまん延で、むしろ海外は少しハードルの高い場所にもなりつつもあります。

ファッションにも変化はつきもの。

当店も「セレクトショップ」というカテゴリーに属しているからには、やはり直接現地に行って、見て、触れたものを選んでくる重要性は今後も大切にしていきたいです。ちゃんと思い入れがあるアイテムをしっかりご紹介していきたい。

そんな思いがたくさん詰まったアイテムを取り扱い続けられるように、これからもインポートを中心にPALE Public Houseらしい品揃えを目指して行きたいと思います。

※こちらは、オーナーが現地にて撮影した世界中のヴィンテージバイヤーが訪れるという、London Covent Gardenにある“THE VINTAGE SHOWROOM”